
狭いクラブ内いっぱいに焚かれたスモークは、すぐ隣にいる友人の姿や自分の足も見えなくする。
そこには眠りに落ちる直前ように、私だけの意識が宙に浮いている。
物事を形成していた形や区分は融解し、曖昧になって霧散する。
一方で漂う霧の粒は普段意識していなかった、空気の流れや振動を可視化する。
「見えていたものは見えないし、見えなかったものが見えるよ。
普段とは違うものの見方をしなくちゃいけないし。
見られる事はないからここには安心がある気がする。」
すがたも本質も常に流動変化するここを“流れる池”と私たちは称し、上演を行う。

“流れる池”
安原杏子
nao to cumtin
2019.03.21(Thu.)~25(Mon.)
15:00-21:00
(※Last day15:00-18:00)
Opening Reception:03.21(Thu.)18:00~
[Place]
東京都 台東区 根岸5-16-15 オークビルディング 302号室
ギャラリー〔3F/三階〕
東京メトロ日比谷線「三ノ輪駅」徒歩5分
安原 杏子(やすはらきょうこ)
広島県生まれ、東京在住。 身体のテクスチャーや体外に表出するものをモチーフに映像や立体作品を制作。 自己と他者、内と外など区分されているものを曖昧にし、そこで見えるものを映像インスタレーション で表現する。
個展に、「ミートポア」(ナオナカムラ、2015)。
主なグループ展に、「どりふと」 (東京都美術館、2015)、 「Genbutsu Over Dose」 (キタコレ、2015)など。

「one 4 all」
2017
single channel video
1:34min

「graffiti 」
2015
inkjet printing


「creature」
2015
single channel video
3:30min
「はぐれ天使」
2015
cloth(inkjet printing)

「天使の抜け殻」
2015
single channel video
2:52min

「hip hop」
2015
single channel video
4:26min
nao to cumtin (ナオ ツー ケムタン)
秋田県生まれ。東京在住。インスタレーションや映像を中心に作品を展開。 2017年度から都内クラブ、ライブハウスを中心に精力的にライブパフォーマンスを行う。 ライブ時を外的要因の影響を受けずに自身の内省を他者へ送り込める一つの場として捉え、声やフィールドレコーディングで サンプリングした音をテクノ、ノイズ、インダストリアルミュー ジックをベースとした楽曲中で 構成している。 主な個展に「Noop」(KATA、2018)、「第831話『つよい気持ち』」(ナオナカムラ、2013)。 主なグループ展、「どりふと」 (東京都美術館、2015)、「天才ハイスクール」 (山本現代、2013)。

Exhibition
「Noop」
2018
nao nakamura atKATA

「Where is my heart ,Where is my dick , Where is my love」
2018
glass
Glass production:YUMIKO SHINOZAKI

「She see sea」
2018
double channel video
loop

「Star System」
2015
video installation
1:27min
photo:Morita Kenji
「ピーピッピの笛吹き」
2012
single channel video
3:05min


「Making Friend」
2012
single channel video
1:40min
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